おかかです。22年間、夫のお弁当を作っています。
味や量と同じように気をつけているのが食中毒対策。「食中毒は夏だけの心配」と思っていませんか? 実は、一年中発生するリスクがあるんです。でも、ほんの少しの工夫で、大切な家族の健康を守ることができます。
この記事では、季節を問わず実践できる食中毒予防のポイントをご紹介します。これを読めば、安心して毎日のお弁当作りに取り組めますよ!
お弁当作りで気をつけたい5つの食中毒
1. 細菌のせいで起きる食中毒
サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌などの「細菌」が食べ物に増えることでお腹が痛くなったりします。
お肉や卵はしっかり火を通すが鉄則です!
きれいに手を洗って作りましょう!
2. ウイルスが原因の食中毒
ノロウイルスなどの「ウイルス」が手や食べ物につくと食中毒になることがあります。
子供の幼稚園や学校でノロウイルスが流行している時は要注意ですよね。よく手を洗って持ち込まない、広げないことが大事です!
3. 自然にある毒が原因の食中
毒キノコや、芽が出たジャガイモに含まれる毒が原因です。知らないキノコを食べたり、緑色のジャガイモを使ったりしないようにしましょう!
少しでも不安を感じたら、使わないのが一番です。
4. 化学物質が原因の食中毒
洗剤や農薬など、食べ物に混ざった化学物質が原因で起こります。
野菜をしっかり洗ったり、洗剤をちゃんとすすいだりするのがポイントです。
5. 寄生虫が原因の食中毒
アニサキスなどの寄生虫が魚に入っていることがあります。お刺身などを食べるときは、新鮮なものを選んだり、冷凍や加熱をしっかりするのが大事です!
魚料理をする時は、まな板や包丁の管理も気をつけています。
食中毒は夏だけの心配じゃない!一年中注意が必要
「食中毒は暑い夏だけの問題」と思っていませんか? 実は、食中毒は一年を通じて発生しています。季節によって原因となるものが変わるため、いつでも気をつける必要があります。
夏(6~8月): 細菌が原因の食中毒が多発します。暑さで菌が増えやすくなるため、食材の保存や調理後の冷却がポイントです。
冬(12~2月): ノロウイルスなどのウイルス性食中毒が多い季節です。生ものや汚れた手を通じて感染するため、手洗いや加熱調理が大切です。
春・秋(3~5月、9~11月): 季節の変わり目も油断できません。自然毒や寄生虫による食中毒が発生しやすいので、食材の選び方に注意が必要です。
食中毒の大原則は「つけない」「ふやさない」「やっつける」
食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ侵入することによって発生します。
細菌による食中毒を予防するためには
- 細菌を食べ物に「つけない」…手洗い
- 食べ物に付着した細菌を「増やさない」…水分を切って保存 低温で保存
- 食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」… 加熱処理
ウイルス性食中毒を予防するには
ノロウイルスなどのウイルス性の食中毒も気をつけたいですよね。ウイルスは食品の中では増えませんが、ほんの少しの汚染でも食中毒を引き起こすため、注意が必要です。
- ウイルスを調理場内に「持ち込まない」…健康な人が調理
- 食べ物や調理器具にウイルスを「ひろげない」…調理器具等の洗浄・消毒
- 食べ物にウイルスを「つけない」…手洗い
- 付着してしまったウイルスを加熱して「やっつける」…加熱処理
食中毒を防ぐ!お弁当作りの安全な手順
お弁当を安全に作るためには、ちょっとした工夫が大切です。ここでは、私が普段心がけている手順をステップごとにご紹介します!写真付きで分かりやすくお伝えしますね。
細菌やウイルスをお弁当に「つけない」ことが第一歩!以下のことを意識しています。
手をきれいに洗いましょう!
料理を始める前はもちろん、魚介類・生肉・卵を触った後やトイレに行った後も、石けんで手をしっかり洗います。特に指先や爪の間は意識して洗うと安心ですね。
お弁当箱は清潔に
毎日使うお弁当箱は、熱湯消毒や洗浄をして清潔を保つようにしています。特に蓋の隙間やゴムパッキンは汚れが残りやすいので注意!食洗機を使えるタイプのお弁当箱も活用しています。洗った後は、十分乾かしましょう。乾いていない時は、清潔なふきんで水分をしっかりと拭き取りましょう。
パッキンを外してていねいに洗います
ブラシなどを使って洗うときれいに洗えます
調理器具、キッチンは清潔に
包丁やまな板などの調理器具は、生ものを切った後はすぐに洗浄・消毒。キッチン台も定期的にアルコール消毒をしています。清潔な環境作りが基本ですね!
食材の管理
野菜や果物、魚介類はしっかり洗いましょう
野菜や果物、魚介類は、流水で丁寧に洗うのがポイントです。特に、土がついている野菜は念入りに!
お肉は洗わないでください
お肉は食中毒菌が周りに飛び散る可能性があるため、洗わずそのまま調理するのが安全です。余分な水分はキッチンペーパーで軽く拭き取る程度にしましょう。
食中毒菌を「やっつける」ために、しっかり加熱することが大切です!
1. おかずは中心部までしっかり加熱
お肉や魚は、中心部までしっかり火を通すのがポイントです。見た目だけでなく、しっかり加熱されたか確認するようにしています。
2. 卵料理は半熟にしない
卵焼きや目玉焼きは、完全に火を通して作ります。少し固めの卵焼きはお弁当向きで安心です。
3. ハムやかまぼこも加熱
ハムやかまぼこはそのままでも食べられますが、軽く加熱することでさらに安心です。フライパンや電子レンジで温めるだけでもひと手間で防止効果が高まります。
水分は大敵!
水分が多いと細菌が増えやすいので、できるだけ水分を減らす工夫が必要です。
1. おかずの汁気をしっかり切る
煮物やおひたしなど、汁気の多いおかずはキッチンペーパーやザルを使って水分をよく切るようにしています。汁気が減るだけで、ぐっと安心感が増しますよ。
2. 仕切りや盛り付けカップを使う
お弁当箱の中で水分が他のおかずに移らないように、仕切りやカップを活用しています。
3. 水分が少ないおかずを選ぶ
揚げ物や焼き物など、もともと水分が少ないおかずは安心です。
しっかり冷ましてから詰めましょう!
お弁当を安全に保つためには、ご飯やおかずの熱を取ってから詰めることが大切ですごはんやおかずが温かいうちに盛り付けてしまうと、蒸気がこもって水分となり、痛みの原因となります。
1. 温かいうちに詰めない
ご飯やおかずが温かいままお弁当箱に詰めると、蒸気がこもって水分が発生し、それが細菌の繁殖を助けてしまうこともあります。しっかり冷ましてから詰めるのが安心です。
2. 蓋は冷えてから閉める
お弁当を詰めたら、しばらく蓋を開けておき、中身が完全に冷えてから蓋を閉めるようにしましょう。これだけで蒸気による水分を防げます!
作り置きおかずは再加熱を忘れずに!
冷蔵や冷凍しておいた作り置きおかずをお弁当に詰めるときは、必ず十分に再加熱しましょう。中心部までしっかり熱を通すことで、安心してお弁当に使えます!
保存も大事です
温かいところに置いておくときんが増えてしまいます。冷蔵庫やなるべく涼しいところに保管して、早めに食べるようにしましょう。
保冷剤や保冷バックを使うと安心です。
食べる前にも気をつけたいポイントがあります。手をきれいに洗いましょう。
1. 手をきれいに洗いましょう
お弁当を食べる前に、石けんでしっかり手を洗うことを忘れずに!清潔な手で食べることで、安心して楽しめます。
2. 味や匂いがおかしかったら要注意
少しでも「味が変」「匂いが変」と感じたら、そのお弁当を食べるのはやめましょう。無理をして体調を崩してしまっては元も子もありません。
3. 怪しいと思ったら潔く捨てる
「これ大丈夫かな?」と少しでも不安を感じたら、口に入れずに処分するのが安全です。勇気を持って捨てることも大切です!
まとめ:食中毒を防ぐためのお弁当作りの基本ポイント
お弁当作りで気をつけたいのは、**「つけない」「増やさない」「やっつける」**という3つの基本と、日頃からの衛生管理です。この記事で紹介した内容をもう一度振り返ってみましょう。
1. 手や調理器具を清潔に保ち「つけない」
手をしっかり洗うことはもちろん、調理器具やキッチン周りの衛生管理も徹底しましょう。お弁当箱も毎回しっかり洗って清潔を保つことが大切です。
2. 加熱と保存で「増やさない」「やっつける」
おかずやご飯はしっかり冷ましてから詰め、水分が出ない工夫をしましょう。また、作り置きおかずは必ず再加熱して、中心部までしっかり火を通すことで安全性を高められます。
3. 最後は食べる前の注意も忘れずに
食べる直前に手を洗い、少しでも味や匂いに違和感があれば口にしないことが大事です。「もったいない」と思う気持ちよりも、安全を最優先にしましょう。
日々忙しい中でお弁当を作るのは大変ですが、ちょっとした工夫でぐっと安心して楽しめます。ぜひ今回の内容を参考に、家族や自分自身の健康を守るお弁当作りに役立ててくださいね!