浸水エリアでひとり暮らしする娘のために|デッドスペースで作った”最低限の防災セット”

東京の大学に行きたい
娘がそう言い出した日から、合否と同じくらい気になっていたのが地震のことでした。

首都直下、南海トラフ、富士山噴火…。災害予測を見ると本当に怖いですよね!
18歳とはいえ、親から見ればまだまだ子供。心配のタネは尽きません。

しかも、娘の住むマンションは浸水想定区域
不動産契約書類にも書いてあったんです。でも正直、契約するときは「まあ、そういう場所もあるよね」くらいに軽く考えていて…。

引っ越しを終えて、改めてハザードマップを見たとき、ようやく「あ、結構まずいかも」と思ったのでした。

娘が住むマンションが浸水想定区域だったことを示すハザードマップ
目次

ハザードマップ:娘のマンションは浸水深が「薄いピンク色」のエリアだった

ハザードマップで娘のマンションがある場所は、ばっちり薄いピンク色に塗られていました。

浸水深の目安と娘が住むエリア(浸水想定0.5〜3m)
※色分け基準は国土交通省「水害ハザードマップ作成の手引き」に基づきます。参照:ハザードマップポータルサイト
おかか

浸水想定 0.5〜3m。歩いて避難できないレベルです。

娘の部屋は3階以上。部屋そのものが水に浸かる心配はありません。

でも、周りが浸水したら――停電、断水、エレベーター停止、外に出られない日が続くかもしれないんです。

「家で乗り切る備え、本気で考えなきゃ」──そう腹をくくりました。

防災の知識ゼロ。頼りはYouTubeだった

正直に白状すると、私は防災の知識がほとんどゼロ
ややパニックになりながらスマホを開いたとき、目に入ったのが一本のYouTube動画でした。

『【高橋弘樹vs防災】東日本大震災から15年…命を守るための防災新常識とは?』

出演は、備え・防災アドバイザーの高荷智也さんと、「東京防災情報誌」編集長の乾栄一郎さん。43分と長めですが、学校では教わらない大事な話がぎゅっと詰まっていました。

特に印象に残ったのはこの3つ。

  1. 3日間は、支援物資は来ないと思え
  2. 水・砂糖・塩があれば、1週間は死なない
  3. まずは自分が生き延びる。人助けはその次

災害時、人命救助は最優先。次に道路復旧、物資が届くのはそのあと。大規模災害では「最低3日は自力で乗り切る」準備が必要だそうです。

防災用品って、調べるとものすごい種類があるんですよね。確かにどれもあったら便利なものばかり。

おかか

迷いすぎて、逆に用意できなくないですか?

私はずっと「用意しなくちゃ」と思いつつ、何を買ったらいいかわからなくて先延ばししていました。市販の防災リュックもちょっとダサいし…(ナイショ)。
この動画を見て「もっとシンプルでいいんだ」と気づき、ようやく重い腰を上げました。

動画の中で一番胸に刺さったのは、「まずは自分が生き延びることが一番大事」という言葉

「災害時は助け合い」と信じていた私には、ちょっとした衝撃でした。動画の中では被災地での混乱が解説され「まず自分が生き延びよ」と繰り返されます。

自分が助かってこその人助け。
娘にも「まずは自分が生き延びて」と、しっかり伝えました。

【備蓄品】置ける場所は「シンク奥だけ」だった

動画でも備蓄の話は出てきましたが、念のため政府公式の目安もチェック。

政府推奨の1人3日分の備蓄量(水・ガス・トイレ・食料)と、多くてびっくりしている娘のイラスト
ツナマヨ(次女)

こんなにたくさんどこに置けばいいのぉぉぉ!

娘の住まいはワンルーム。クローゼットもベッド下も物でいっぱい。

備蓄品を置けそうな場所は、キッチンシンク下の小さなデッドスペースだけでした。

キッチンシンク下の小さなデッドスペースに水を入れてある様子

デッドスペースに詰めた「最低限の防災セット」

そして我が家が用意した備蓄品がこちら。

娘に用意した防災セット(水・簡易トイレ・生理用品・懐中電灯)

水(2L×6本)

本当は5年保存できる防災用の水がよかったのですが、お値段がそれなり…。

普通のミネラルウォーターを買って、期限が近づいたら飲んで入れ替える作戦にしました。

もっと用意したかったけど、これ以上はどうしても置けず。

簡易トイレ 80回分

簡易トイレ80回分のサイズ(幅25.5×奥行き17×高さ12cm)

「なぜ80回?」って、聞かれそうですが、箱がコンパクトでお値段もお手頃だったから😆 それだけです。
もっと少ない回数のタイプもあるので、スペースに合わせて選べますよ。

生理用品のストック

意外と盲点になりがちな備え。置き場所の都合でたくさんは置けませんが、1パックはストックしておきました。

おかか

私にとって、トイレットペーパーより優先順位が高いです。
皆さんはどうですか?

懐中電灯

夜の停電対策に、小型のランタン式を用意。
災害時は街灯も消えるので、街全体が真っ暗になるそうですよ。

【備蓄品】あえて「買わなかったもの」

狭い部屋の防災で買わなかったもの(カセットコンロ・防災リュック・大量の食料)

カセットコンロ:あれば便利で、温かい食べ物は被災時の心の支えになりそう。でも、置く場所を考えて断念しました。

防災リュック(非常持ち出し袋):こちらもスペースの関係で断念。「逃げる」より「在宅で乗り切る」方針にしました。(デザインも…正直、心がときめくものがなかったのもあります😅)

大量の食料:考えるとキリがない…。代わりに、魚の缶詰を3缶だけ用意しました。

全部揃えようとすると、広い家でもスペース足りません。引き算で考えるのも、狭い部屋の防災では大事です。

【もし被災したら】避難所ではなく、できれば家で乗り切りたい

在宅避難できるかを判断するフローチャート。部屋の浸水・倒壊や火災の危険がなければ自宅に留まれる

最近は「在宅避難」という考え方もあるそうです。条件が揃えば、避難所に行かず家で乗り切る、という選択肢。

避難所って、安心できそうだけど、長く過ごすのは大変そうですよね。

プライバシーはないし、ぐっすり眠れないし、性被害も報告されているとか。
娘にはできることなら、在宅避難して欲しい。娘を持つ母としての、正直な気持ちです。

最後に

遠くに住む母として、できるのはここまで。

おかか

心配は尽きないけど、「やれるだけのことはやった」って思えるだけで、ちょっとホッとしてます。

一人暮らしのお子さんがいる方は、ちょっとだけでも親子で話してみると、不安が軽くなりますよ。

参考にした情報

政府の備蓄目安は、政府広報オンライン「今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方」で詳しく紹介されています。

この記事を書いた人

50代パート主婦です。
家族のこと、受験のこと、毎日の暮らしのあれこれを、実体験をもとに書いています。

目次